過払い金請求を自分でやるために~貸金業者と和解交渉する時の注意点

過払い金請求を自分でやるために~貸金業者と和解交渉する時の注意点

「過払い金は取り戻したいけど、弁護士に頼んだら高そう」と悩んでいませんか?そこで、自力で過払い金の請求をしようと思っているあなたに向け、貸金業者との交渉のポイントや注意点を分かりやすくお伝えします。1円でも多く取り返すために重要なことなので、しっかりと読んで頭に入れてから行動するようにしてくださいね。

過払い金返還請求書を送ったあとは貸金業者と和解交渉をする

自力での過払い金請求は、できれば「裁判」にするよりも「和解」で終わらせたいところ。「和解」とは、当事者同士が話し合いによって譲歩し解決することです。

10日以上経っても返事がなければ再度請求書を送る

いくら請求できるかを計算し、金額が出たら貸金業者への請求書となる「過払い金返還請求通知書」を作って送ります。今はネットを探せば、請求書のサンプルも出ていますので参考にしてみてください。実際に送る際には、「配達証明」や「書留」でも悪くはないのですが、証拠として残る「内容証明郵便」がおススメです。

書類が業者に無事届けば、あとは回答が来るのを待つだけ。業者によって対応は異なりますが、通常は1週間から10日。早ければ3日で連絡してくる業者もいます。もし、10日以上経っても連絡がない場合は、「このまま連絡がなければ訴訟を起こす」というような一言を付け加え、もう一度書類を送りましょう。

請求額の80%の和解案が多いが納得できなければ訴訟

業者からの回答はさまざまです。ただし、素直に全額振り込んでくることはほとんどありません。ほとんどが請求額の約50~80%で和解案を出しきますが、なかには「すぐに振り込むので3割で」といった提案をしてくる業者もいます。

ここで、あなたが納得いく金額であれば和解は成立。しかし、「安すぎる」「納得できない」と思ったのならキチンと「和解できない」という意思表示をします。すると、業者によって2タイプに別れます。

(A) この金額で応じられないのなら裁判にするしかないと強気のタイプ (B) こちらでも検討して再度連絡しますと良心的なタイプ

ゼロ和解に注意

ところで、「ゼロ和解」という言葉はご存知ですか? 和解交渉の際に使われる言葉で、「お互い貸し借りはないことにしましょう」というもの。しかし、「ゼロ和解」には注意が必要です。

借金が無くなったと勘違いして和解にOKすれば相手の思うツボ

すでに借金を完済している場合の過払い請求に関しては、業者がゼロ和解を提案してくることはありません。要注意なのは、まだ借金が残っている場合です。

取引履歴を取り寄せる時点から注意が必要

あなたが過払い金の請求をしようと、「過払い金が発生しているはずなので、これまで返済した記録(取引履歴)を見せてほしい(開示)」と貸金業者に問い合わせをしたとします。すると、業者は実際に過払い金が発生しているかを調べます。

ここで発生していた場合、業者としては取引履歴を見せてしまうと過払い金を請求されてしまうため、開示する前に「どうです?借金はなかったということで和解しませんか?」と持ち掛けて、過払い金を払わなくてすむようにしようというのが「ゼロ和解」です。

「やったー!借金がなくなる」と喜んでOKしたら相手の思うツボ。過払い金を取り返すことができなくなってしまいますので、くれぐれも「ゼロ和解」という言葉には気を付けなければなりません。

納得いかない額で和解を迫られたり、長期間の分割払いで和解を迫られたら

ゼロ和解以外にも要注意パターンがあり、どちらも共通して言えることは2つ。

1.相手の言いなりにならず強気で自分の主張を示す 2.和解交渉がうまくいかないようなら妥協せず裁判を起こす

不当に低い金額で和解を迫られてもすぐにOKしない

1つ目のパターンはですが、和解交渉の中で業者から不当に低い金額を提案されることがあります。向こうはできれば払いたくないので当たり前です。では、なぜそんなに低い金額を提案してくるのか? 原因として考えられるのは、「経営状態が悪い」「倒産しそう」ということ。

最近は、貸金業者が突然、自己破産や更生手続きの申し立てをするパターンも目立つようになってきました。それは過払い金請求者が増えたため。

ただし、払いたくないからと足元を見てくる業者もいます。その辺を見極めるのは難しいかもしれませんが、このサイトでご紹介している業者の情報を参考にしてもらい、ネットでも検索すれば出てきますのでとにかく情報を集め、悪徳業者の手口に乗らないようにしましょう。

長期間の分割払いは和解額をもらえない可能性も

2つ目のパターンは、こちらが請求した金額で貸金業者がOKしたものの、「支払いは○○回の分割で」というような場合です。「全額返してくれるんだから仕方がない」と思うかもしれませんが、それが驚くような長期の返済期間を言ってきたら気を付けなければなりません。

なぜなら、大手貸金業者の「武富士」や「SFコーポレーション(三和ファイナンス)」のように、会社が倒産してしまうこともあるからです。実際には、この2社以外にも経営が悪化して倒産に追い込まれた業者はかなりいますが、そうなってしまっては元も子もありません。

ちょっと難しくなりますが、会社の倒産には3つのパターンがあります。 会社そのものが消滅してしまう「破産手続き」と、何らかの形で会社を存続させる「民事再生」と「会社更生」です。

SFコーポレーションの場合、破産手続きをしたので過払い金の回収は不能。武富士の場合は会社更生なので請求した額の一部は戻ってきますが、その金額は微々たるもの。例え100万円残っていたとしても、わずか33,000円しか戻らない計算になります。

こうした事態も考えれば、「全額戻るけど長期分割」となるよりは、「思っていたより少ない額でも早期に回収」したほうがよい場合もあるわけです。

過払い金請求の和解交渉を自分でやる場合の注意点のまとめ

過払い金請求を自分でやる場合、大切なのは「強気で交渉する」ことと「引き際を見極める」こと。業者はできるだけ払いたくないので、少ない和解額を提案してきます。それが満足いく額でないなら、「裁判を起こしますから」という強気の姿勢を見せることが大切です。

しかし、業者の経営状態によっては交渉が長引く間に倒産してしまい、1円も取れずに終わってしまうこともあります。なので、ネットなどでのまめな情報収集は欠かせませんし、「この会社、危ないかも」と思ったら、低い金額でも和解に応じたほうがよい場合も。

いずれにせよ、初めは「自分のお金なんだから全部取り戻すぞ!」というぐらいの気持ちで挑むことが大事です。ただし、「これ以上は交渉を延ばしたらまずいかも」と感じたら引き際も大事。また、「やっぱり自力では無理」と思ったら、司法書士や弁護など過払い金の専門家に頼むのもありです。

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